地下室でひっそり星占ブログ

ひっそりと西洋占星術を研究しながら関係ないこともぼやきます。時々数秘術。

私は占い師に向かないと思った話

前の場で活動していた時、恋愛の相談が少し苦手だった。恋愛全般の話が苦手なわけではなくて、相談者に不利な条件の恋愛相談を受けることが多かったからだ。

多いのは、不倫。あと、一回り以上若い男の子との恋愛。こう言っちゃなんだが、若い人より特定の年齢層の相談が多い。恋愛と呼べるのかわからないものもあった。ただ、占いにすがりたくなる悩みというのは大抵が人に話せない内容なので、本当はそういうものにも偏見なく対応できるのが占い師なのかもしれない。

 

私はアセンダント牡羊座、MC山羊座で、カルミネートがノーアスペクトの火星。正直、占い師には向かないチャートだと思う。ただ蠍サインがやたらと強いので、何かあるとしたらその辺くらいだ。

ただ、蠍サインが強い割に、ドロドロした恋愛話はあまり好きではない。月が射手座だからかもしれないし、そういうのはもうおなかいっぱいだからかもしれない。そして、占いがどうこうの前に、常識的に考えたらこうでしょ?という考えに引っ張られてしまう。この辺、魚座とか海王星が強く効いていれば、他人の価値観をジャッジせずに、ふんふんそうなんだね~と聞けるのだろうか。魚座ナチュラルルーラーである12室に月がある友人はそんな雰囲気があるが、占いには興味がないらしいのでわからない。

 

得意なのは、自分で自分を理解したい、自分の生まれつきの性質を知りたい、生きづらさの正体を知りたいという悩みに答えること。私自身がそれを知りたくて占いの勉強をしていたからだと思う。

不思議なもので、知ってもどうにもならないのに、それだけで気持ちが楽になることは沢山ある。肝試しのルートの先で待っているのはこんにゃくを構えた同級生だよと教えてもらうようなものだと思っている。ただ、人生後半戦を生きているマダムに「私の使命はなんですか??」などと前のめりに来られるとやっぱり後ずさりしたくなった。

 

使命とか、宿命とか、みんな好きだよね。私も好きです。でもさ、「あなたの使命は、家族仲良く暮らすことです」「自立して一人で生きることです」「今生では無駄遣いせずに清貧を目指すことです」みたいなものでも喜んで受け入れてもらえるんだろうか。天命使命を聞きたい人って、マザーテレサとかキング牧師並みに壮大な話を求めていやしないだろうか。そうじゃなかったら小説やおとぎ話の登場人物みたいな、私は実は○○だった、みたいな、そういうの。

 

そういうとこで消耗してるうちは、占いで食べてくのは厳しいだろうなーと思った。どう願ったって私には魚座の力も海王星と月のアスペクトもない。いや、そういう話じゃないんだろうけど。